アメリカ横断には沢山の準備が必要そうに思われがちですが、ポイントを押さえていればそれほど大変ではありません。
また、数人で行くのであれば都市ごとに担当を決め、ある都市ではある担当がホテルや観光地の予約や手配を行うように分担すればさらにハードルが低くなるでしょう。
それでは、横断の準備についてポイントごとに解説していきます。
まずはアメリカの中で行きたいスポットを決めましょう。
ラスベガスでカジノをしたい、グランドキャニオンで朝日を見たい、NBAを見たいなどなど…
横断するのでよっぽど行きづらい場所でなければ大丈夫です。
この話し合いも、横断旅行の一部。楽しいですよ!
僕たちは書籍『地球の歩き方(アメリカ)』や、『地球の歩き方 アメリカ・ドライブ』などを参考にして観光スポットを決めました。
アメリカに行ったら必ず訪れたいスポット10選にもおすすめの観光スポットを載せているので、もし良かったら参考にしてくださいね。
スポットが決まったなら、その近くにある大きな都市を調べましょう。
当然なのですが、実際に行ってみるとアメリカは思った以上に広いです。
基本的に観光スポットの近くの都市が宿泊地点になります。
参考までに僕たちは、
ロサンゼルス→ラスベガス→グランドキャニオン→ブランディング→サンタフェ→オクラホマ→カンサス→シカゴ→クリーブランド→ナイアガラ→ボストン→ニューヨーク
と移動しました。
行く都市が決まったら、その都市間の移動時間を調べましょう。
Google Mapsで「○○から□□」と検索すれば、簡単に調べる事が出来ます。
その時間から、スポット間の途中で何泊するかを決めましょう。
僕らの行った14泊の横断旅行では、
平均7~8時間/日、移動日になると10~12時間/日
の運転が必要不可欠でした。
僕たちは6人で横断していたので一人当たり1~2時間程の運転で大丈夫でしたが、少人数で行く際は運転時間が長くなるのでその分宿泊日数が必要です。
当たり前ですが、時間には余裕を持たせた方が良いです。
この日は15時間運転だけど、一日だけだから大丈夫だろうと思っていると後で後悔します。(笑)
この辺りから、大体どの州を通ってどのように移動するかがぼんやりと浮かんできます。
僕たちの旅行ルートは上の写真の通りです。
ロサンゼルスからルート66を通ってシカゴへ、その後は観光したかったクリーブランドでのバスケ試合やボストンのハーバード大学、ナイアガラの滝を見つつニューヨークに到着して横断終了といった形です。
また、夜になる前に宿泊地につくように余裕を持って計画をしていました。
夜は治安が悪くなるため、余計なトラブルを避けるため早め早めの行動を心がけていました。
計画がある程度出来上がったら、計画表を作りましょう。
二桁の日数の旅行をスムーズに進行させるには、計画表を作っていつでも見れるようにしておく必要があります。
でなければ何時頃どこに向かうのかが分からなくなってしまいます。
と、言ってもおおよそが分かるような大雑把なもので充分役に立ちます。
僕たちが横断旅行をする際に使った計画表が以下の写真です。
ダウンロード出来るので、もし良かったら使ってください。
計画表が出来たら、都市ごとの細かな観光スポットを旅行仲間で分担して調べましょう。
僕たちはそれぞれロサンゼルス・ラスベガス・グランドキャニオン・シカゴ・ボストン・ニューヨークと分担して、それぞれの観光スポットを細かく調べました。
横断の手はずにある程度の目処が立ち、旅行仲間の日付調整も完了したら、飛行機を予約しましょう。
いままではお金はかかりませんでしたが、いよいよ飛行機の予約で横断旅行が現実味を帯びてきます。
旅行の2~3か月前にデルタ航空で予約すれば、格安でアメリカを往復ことが出来ます。
デルタ航空のサイトでは、簡単に旅費を調べる事が出来るので一度調べてみてはいかがでしょうか。
僕たちは2月の後半に出発し、成田空港からロサンゼルス国際空港まで10時間のフライトで、費用は往復で68680円でした。
飛行機を予約し、いよいよ旅行の本格的な準備が必要になってきます。
車で移動するのであればレンタカーを予約しましょう。
ホテルに宿泊したいのであれば、キャンピングカーではなく一般的なレンタカーがお勧めです。
僕たちはレンタカー会社のHERTZで車を借りました。
上は実際にレンタルした日産のパスファインダーです。まったく問題なく横断する事が出来ました。
HERTZは乗り捨て料金を追加で支払えば、アメリカ西海岸で車を借りて東海岸で乗り捨てる事が出来るので、
とっても便利。(ただ、乗り捨て料金は700ドルと結構高いです。)
こちらもホームページで借り出し/返却の営業所と借りる日数を入力するだけで料金が分かるので一度調べてみる事をお勧めします。
下の画像は僕たちが実際にハーツで横断旅行の車を借りた時の請求書です。
レンタル基本料金
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含まれるもの
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手数料および追加料金
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概算合計額 | 1,946.17 USD |
移動手段が手配出来たら、都市ごとで宿泊施設を予約しましょう。
僕たちは旅行仲間で担当する都市を分担していたので、それぞれ担当都市のホテル・モーテルを予約しました。
ホテルであれば駐車場ありの所を探しましょう。
14泊の内、3日間はホテルで残りの11泊はモーテルで宿泊しました。
モーテルの宿泊料金は基本的に一人当たり2~3000円で、ホテルはグレードによって6000~20000円まで様々でした。
僕たちは横断初日と最終日はホテルでゆっくり休み、途中のラスベガスではとびきり良いホテルを楽しもうと考えていました。
モーテルであれば6人一部屋で足りるのですが、ホテルの場合は基本的に二部屋以上予約する必要があります。
なので全てホテルで済まそうとするとかなりお金がかかります。
モーテルであっても小綺麗な所が多く、皆が同じ場所に居れるため4人以上の旅行ではモーテルがお勧めです。
もちろんサービスなどはホテルに比べて劣りますが…
もし分担して宿泊施設を予約したり、観光として何か予約をしたら、計画表に記入しておきましょう。
そうすれば計画表を一目見るだけで予定をすぐに確認でき、実際の旅行で慌てなくて済みます。
実際、旅行中はいろいろなアクシデントが発生します。
飛行機が予定より2時間遅れたり、予約していたものがキャンセルになっていたり…
旅行メンバーの内一人だけが予定を把握している状態だと、そういった際にもともとの計画の共有からしなければならないので、時間がかかってしまいます。
(個々のトラブルへの対策は、横断旅行記に記してあるので、そちらもぜひ!)
そのような事を避けるために、Excel等で計画表を作って共有しておきましょう。
旅行のためにgoogleアカウントを作成して、googleドライブで共有しておくと便利だと思います。
もちろんラインやメールでの共有もお勧めです。
ここまで来たら、後は旅行の準備をするだけです。
スーツケースを準備して…って、ちょっと待ってください!
横断旅行にはバックパックと圧縮袋が必要不可欠なんです。
例えば6人で横断旅行する場合、トランクに6つのスーツケースなんて入りません。
また格安飛行機を乗り継ぐ場合、スーツケースを預けてしまうと紛失してしまうケースも。
なので、機内に入るぎりぎりのサイズのバッグ(45Lが上限なので、40L程の大きさ)を購入しておく必要があります。
また、圧縮袋も必要です。
10日以上の旅行では、40Lの大きいバッグでも洋服がかさばってぎりぎりです。
そこに、お土産を買うともう入りきりません。
圧縮袋があれば、洋服を圧縮して減らせるため非常に便利です。
私の場合、バッグパックは東急ハンズで、圧縮袋は百均ショップで購入しました。
ちなみに、デザイン性を重視して35L程にすると小さすぎでした。(友人がそれで困っていて、結局新しいカバンを現地で買っていましたので…)
いかがでしたか?
初めは戸惑う横断旅行も、段取りを踏めばそれほど難しくないことに気づいて頂けたら幸いです。
横断旅行というのは危険も伴いますから、周囲に伝えると反対も起きる事でしょう。
特に両親や家族からは強い反対があると思います。
そんな時は、計画表を見せて旅行に本気である事とどこに行くのかを伝え安全さをアピールしましょう。
そうすれば許可を貰えるはずです!
横断旅行は、本当に人生の1ページに深く刻まれる体験になります。
多少の反対は気にせず、人生で一度くらいはやりたい事をやってみませんか?