ロンドン スーツ 仕立て
WILLIAM HANTでスーツを仕立ている時に撮影

ロンドンでスーツを”仕立て”るには?

コストも日数もちょうどいい、"Made to Measure" スーツのすすめ


「スーツの本場、ロンドンでスーツを仕立てたい!」

特にサビル・ロウでスーツを仕立てるのは、男の夢ですよね。

 

でも、いくらかかるの?どうすれば仕立てられるの?という疑問は軽く調べてもなかなか分からないもの。高すぎて無理だ、時間がかかりすぎて無理だという話もよく耳にするかと思います。

 

良さを語るだけの記事はいいから買い方を教えてくれ!と購入当時思ったものです。 

 

確かにサビル・ロウでスーツを仕立てるにはいくつかのハードルがございますが、
オーダースーツの「買い方」・「作法(予約の仕方)」を知っていれば値段も抑えられるうえそれほど難しくありません。

今回はロンドンでスーツをオーダーする方法を完全解説していきたいと思います。

ロンドン 街並み
サビル・ロウから大通りへ。購入後は男のロマンで胸がいっぱいでした。

そもそもスーツの買い方は三種類。


スーツの買い方は三種類あり、それぞれ値段・必要日数が変わってきます。

 

①吊るし

値段:5~15万円

➡既に完成したスーツを買う方法。比較的安価ですぐ購入できます。ロンドンのサビル・ロウでも吊るしは売ってありますし、時間がない方はこれでいいかと思います。

吊るしを選ぶメリットは、安さになります。
ただ、ロンドンでスーツを仕立てたい本物の男が、安さ重視でいきますか…?(煽り)

 

②フルオーダー

値段:30万円以上

期間:3ヶ月

➡フルオーダーは高額なのもそうですが、何度かの寸法確認のために3ヶ月間ロンドンにいなければなりません。これがロンドンに住んでいないと厳しい!

 

ネットで調べると大体フルオーダーが出てきますが、こんなのでは旅行でロンドンに来た人には無理じゃないですか…かといって吊るしを買うのはロマンが無いし…

 

諦めるしかないの…?と思った方は3番目がおすすめ。

 

③イージーオーダー(Made to Measure)

値段:15~25万円

期間:1日

ロンドンでスーツを仕立てたいという男の欲求を満たすならこれがおすすめ。

採寸・生地選び等合計2時間くらいで仕立てが完了し、後は一か月後に空輸で日本にスーツが来るのを待つだけ。

 

大切なのは、このイージーオーダー、英語ではMade to Measureというところ。
"Suits London Easy-order"なんてググっても出てきません。"Made to Measure"で調べてください。

 

サビル・ロウでイージーオーダーをやっている&由緒あるお店の代表格は

ウィリアム・ハント(William Hunt)

為替次第ですが、私はこちらのお店で1500ユーロ程(ここから20%の免税がついて16万円)で買えました。

 

ちなみに、映画キングスマンのロケ地で有名なハンツマン(Huntsman)はフルオーダーのみです。

他のお店に関しては、ウェブサイトを見て、"Made to Measure"が書いてあればOKです。

 

William hunt
スーツを仕立てたウィリアムハントの外観。この中で、生地から選びます

オーダースーツはメールでの事前予約が必要不可欠


 

吊るし以外で、サビル・ロウでスーツを買うには予約が必要です。

じゃあ、どうすればいいのでしょう。

答えは、公式ホームページのメールアドレスにメールをすればいいのです。これだけ。

メールの際は「made to measureで仕立てたい」「完成時には取りに来れないので日本に空輸して欲しい」「伺える日時」の三点を盛り込んでメール。

 

日本人なので英語が上手くないとメールに付け加えておけば、親切に対応してくれます。

メールは一日で帰ってくるので、旅行中にメールしても間に合います。(実際私はロンドンについてから調べてメールをしました。)

 

後は数回メールのやり取りをして、当日行くだけ。

言われるがままスーツの生地や型を選べばOKです。(分からなくても、実際の完成形を見せてくれるので指を指せば大丈夫です。)
ウィリアム・ハントの店員さんは非常に優しく、私は非常に緊張していましたがしっかりとオーダーできました。

 

 

スーツ 仕立てる ロンドン サビル・ロウ
外に出て色味を確認したりして悩みまくった結果、一番左の生地に。

注意点:免税と空輸代に注意


 

ロンドンで買い物をする際、帰りの空港で免税(Tax Refund)を申請すれば代金の20%が返ってきます。

20万円のスーツをリファンドすれば4万円。めちゃくちゃデカいです。

なのでこれだけは忘れずに申請してください。
お会計を言われた際に"Tax Refund, Please"と言うこと。

 

こうすればレシートと別に免税用のシートを貰えます。

アウトレットであればそういうお客さんが多いので何も言わずとも免税レシートをくれますが、ここはサビル・ロウ。言わないと貰えません。

 

実際私もレシートだけを貰いリファンドできず、4万円余分にかかりました…

 

また、日本へ空輸するために1万円程かかります。
結果、なんだかんだ20万円くらいは用意する必要があります。

 

でも、日本でもいいスーツ買うともっとかかったりするし、ね?

届いたスーツ。白のステッチが全部手縫いなことに驚きました。
届いたスーツ。白のステッチが全部手縫いなことに驚きました。

サビルロウでオーダーして良かったこと

ウィリアム・ハントがおすすめです


 

男のロマンを満たす以外に何が良かったか。

それは、やはりサビル・ロウに軒を連ねるお店は一流の仕立て屋なんだということ。

 

送られてきたスーツ、全て手縫いでした。
日本で15万円で手縫いなんて、なかなかありません。ましてやフルオーダーレベル。

ラベル(襟にあたる)の部分も優雅に立ち上がっていて、着ていると自信があふれてきます。

 

だって、電車、職場、レストランどこに行こうが明らかに自分のスーツが一番質が良い(気がする)のですから、そりゃ毎日楽しくなりますよね。

 

ウィリアム・ハントなら、親切ですし安心して購入できましたのでおすすめです。

是非一度、検討されてみてはいかがでしょうか。

 

スーツ 仕立て ロンドン サビル・ロウ
届いたスーツの全体。どこでも使えるようシンプルなものにしました。